オランダは子どもが世界一幸せな国といわれています。
これはユニセフが2013年に公表した「子どもの幸福度調査」で、オランダが首位となったことからきているようです。
ちなみに、ランキングは以下のとおり。

1.オランダ
2.ノルウェー
3.アイスランド
4.フィンランド
5.スウェーデン
6.ドイツ
7.ルクセンブルグ
8.スイス
9.ベルギー
10.アイルランド

この調査では、「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」の5つの項目から順位付けしており、オランダはいずれの項目でも上位にランクインしています。
実際に生活してみると、様々な場面でその理由を感じることができます。

 

・教育制度に柔軟性がある
オランダでは5歳から義務教育となるが、その準備期間として4歳の誕生日の翌日より小学校に通い始める。
到達度により、翌年もう一度同じ学年を繰返してもよいし、留年することははむしろその努力を評価される。
学校によるが、登校時間や時間割も自分で決められる。

・親が子どもと過ごす時間が長い
ワークシェアリングが発達しているので、労働時間が非常にフレキシブル。

・子育てサポート環境
学童保育が学校に併設されていたり、なくても近くのセンターから学校にお迎えにきて預かってくれる。
高齢者も活動的で元気な人が多く、近くに住む祖父母がサポートしているケースもよく見られる。

・安全
小学生くらいになれば、子どもだけで外で遊べる。
日本では普通ですが、諸外国ではなかなか見られない光景。

・自然が多い
住宅地のすぐそばに公園や散策できる森が大抵ある。なんと牧場も。
フラットにも大抵中庭があり、ちょっとした遊び場や憩いのスペース。

・美術館や公共施設が多く、入場料金も安い
オランダ全土に約680の美術館や博物館がある。
1年間有効のミュージアムカード(大人€59,90・子供18歳以下€32,45)でほとんどがフリーパスとなる。

・公共乗車運賃が非常に安い
鉄道は、親のカードをリンクさせることにより無料。
バス・トラムは無料ではないが子供料金が設定されている。

・スポーツが盛ん
まず自転車大国で坂がほとんどないので、近くの移動は自転車が快適。
サッカーをはじめ、ホッケー、野球、ラグビー、アイススケートなど、様々なスポーツで週末は特ににぎわっている。

・文化活動が盛ん
ヴァン・ゴッホやディック・ブルーナの出身国であり、アートが身近。
コンセルトヘボウでは毎週水曜日に無料のランチコンサートが開催され、それ以外の日も数千円からオーケストラを聴くことができる。
自宅でピアノなどのミニコンサートを開く人もいます。

何より街角で見かける子ども達がとても元気で、天真爛漫で、幸せさが伝わってくるようなのです。

なんだかこちらまで楽しくなってしまいます。

ちなみにうちの息子もオランダへ来て、幸福感が上がったよう。

「サッカーがたくさんできて、上手になれるから」が1番の理由。

スポーツマンの彼は、サッカーの他に野球・水泳・アイスホッケーもしており、まさにスポーツ漬けの毎日を楽しんでいます。

息子だけでなく、彼のお友達も様々なことをしています。

ピアノが上手でピアニストを目指している子、体操でオリンピック目指している子、ゲーム好きでプログラミングを始めた子などなど。

自分のしたいことを試してみる、満足するまで向き合ってみる。

そんな子育てをできる環境がオランダにはあるのかもしれません。