「帰国子女」といえば、どんなイメージをお持ちでしょうか?
海外駐在員や国際機関などで働く保護者を持つ一部の限られたお子さんのみがなることのできるものとのイメージがないでしょうか。
最近では、「帰国生」という呼び名の方が一般的かもしれません。
様々な小・中・高校、大学で海外滞在経験のある生徒さんを対象とした「帰国生入試」が実施されています。
この帰国生入試は一般入試とは異なり、入学に有利になりやすいと言われています。
「帰国子女」や「帰国生」は、辞書によると、
”保護者の国外赴任などに伴って国外に転居して一定期間滞在し本国に帰国した男女”
とあります。
やはり、「駐在員世帯でないとなれないじゃない、、、」とお考えになるかもしれませんが、実はそうでもありません。
あまり知られていませんが、自主的に「移住」する家族は一定の割合で存在してきました。
ただ、「移住」となると、帰国は未定の「片道チケット」のニュアンスがあります。
「海外で働きたい」「生活していきたい」「そこで骨を埋めてもいい」という親の強い意志があれば何があっても乗り越えられるかもしれませんが、
「子どもの教育目的」という移住には違和感を感じずにいられません。
正確な統計はありませんが、5年以内に帰国を余儀なくされるケースが9割以上というのが実感です。
子どもが望んだわけでもないのに「あなたのため」と言われて海外に連れて来られ、そこでの生活に慣れるだけでも大変なのに、また急に日本へ帰らされることになるのです。
子どものためと言いながら本末転倒になってしまってはいないでしょうか。
それと比べて、親子留学は非常にベネフィットが多いです。
あらかじめ期間を設定し、計画を立てているので限られた時間を有効に使うことができます。
例えば、ある学校で帰国生入試が可能となる3年間を目標でオランダに滞在するとします。
小学校2年生の男の子とお母様です。